あなたのチームに合うDMARCツールはどちらですか?
初めてDMARCプラットフォームを導入する場合も、他社ツールからの乗り換えを検討している場合も、このページが役立ちます。dmarcianとDMARCeyeの料金、無料プラン、機能を並べて比較し、自社に合う方を選べるように整理しました。
要点まとめ
dmarcianとDMARCeyeは、DMARCレポートの解析、SPF、DKIMという基本機能をどちらも備えています。両者が異なるのは、アプローチ、料金モデル、そして必要なツールをどのプランで利用できるかという点です。
DMARCに特化した2つのプラットフォーム
dmarcianは草創期からあるDMARCプラットフォームの1つで、教育コンテンツと人による導入支援を軸にしています。DMARCeyeは製品内ガイダンスに力を入れており、各ステップでAIの支援を受けながら監視からポリシー適用まで進められます。
ドメイン単位か、プラン階層か
DMARCeyeの料金は1ドメインあたり月額$4で、監視するドメインの数がそのままコストに反映されます。dmarcianはドメイン数とメール通数の両方に上限を設けたプラン階層制です(Basicは2ドメイン、Plusは8ドメイン、Enterpriseは15ドメインまで)。これを超える規模は個別見積もりとなります。
DMARCデータと対話する
dmarcianはAI機能を公表していません。DMARCeyeにはAIアシスタントとModel Context Protocol(MCP)コネクターが組み込まれており、ChatGPTやClaudeから直接、自社のDMARCレポートについて質問できます。
ひと目でわかる比較
以下の表では、チームがDMARCプラットフォームを選ぶ際に決め手となりやすい項目を比較しています。dmarcianに関する内容は、公開時点でdmarcianのWebサイトから直接確認したものです。
| メリット/機能 | DMARCeye | dmarcian |
|---|---|---|
| 料金モデル | ドメイン単位 | プランと通数の階層制 |
| 商用利用可能な無料プラン | 月5,000通、履歴30日分 | 非商用ドメインのみ |
| エントリー有料プランのAPI | 標準搭載($4/ドメイン) | Enterpriseのみ |
| AIによる管理と分析 | アプリ内AIアシスタント+MCP | 公表なし |
| ポリシー適用までのガイド | ドメインごとに個別化 | サポート主導のガイダンス |
| マルチテナント/代理店 | 対応 | 対応 |
料金の概要
DMARCeyeの料金は1ドメインあたり月額$4の定額です。dmarcianの列には、各ドメイン数をカバーできる最も低価格のプランを年払いの料金で記載しています。
| ドメイン数 | DMARCeye Scale | dmarcianの相当プラン |
|---|---|---|
| 1 | $4/月 | $19.99/月(Basic、2ドメインまで) |
| 10 | $40/月 | $499/月(Enterprise、15ドメインまで) |
| 50 | $200/月 | 個別見積もり(Enterpriseの上限は15ドメイン) |
無料プランを直接比較
dmarcianの無料のPersonalプランは、履歴が1か月分という点ではDMARCeyeと同等ですが、対象は非商用ドメインに限られ、月1,250通までです。DMARCeyeの無料プランは企業ドメインで利用できます。
DMARCeye Free
✓ 1ドメイン
✓ 月5,000通のメール
✓ 30日分の履歴
✓ AIレポートアナライザー
✓ DMARC、SPF、DKIM、BIMIチェッカー
✓ クレジットカード不要
dmarcian Personal(無料)
✓ 2ドメイン
✗ 非商用ドメインのみ
✗ 月1,250通のメール
✓ 1か月分の履歴
✓ 無料のDMARCツール一式
✗ アプリ内ツールは基本的なもののみ
機能比較
機能の一覧を比較した表です。各機能がどちらのプラットフォームのどのプランで利用できるかを、プラン表記で示しています。
| 機能 | DMARCeye | dmarcian |
|---|---|---|
| DMARC集約レポートの解析 | 全プラン | 全プラン |
| DMARC失敗レポート(RUF) | 全有料プラン | Plus以上 |
| AIレポートアナライザー+アプリ内チャットアシスタント | アナライザーはFreeでも利用可、チャットは有料プラン | 公表なし |
| 個別の修正ガイダンス | 全有料プラン | サポート主導のガイダンス |
| MCP(Model Context Protocol)サーバー | 全有料プラン | 非対応 |
| BIMI管理 | チェッカーツール(管理機能はロードマップ) | チェッカーツールのみ |
| MTA-STSとTLS-RPT | ロードマップ | 公表なし |
| SPFフラット化 | ロードマップ | 公表なし |
| APIアクセス | 全有料プラン($4/ドメイン) | Enterpriseのみ |
| チームコラボレーション/ユーザー数無制限 | 全有料プラン | Enterprise(Plusは3ユーザーまで) |
| Slack/Teamsアラート | ネイティブ非対応 | メール+Webhook(Alert Central) |
| SIEM連携(Sentinel、Splunk) | ネイティブ非対応 | Enterprise API経由 |
| DNSプロバイダー連携 | 全有料プラン | 公表なし |
| 監査ログ | 全有料プラン | 公表なし |
| SSO | ロードマップ | Enterpriseのみ(SAML) |
| 専任CSマネージャー | Agencyプラン | 導入支援サービス |
| ドメイン単位の料金 | 対応 | 非対応(プランと通数の階層制) |
| MSP/代理店向けの正式プラン | 対応(Agencyプラン) | 対応(パートナープログラム) |
クライアントドメイン10件を抱える代理店の場合: DMARCeyeの費用は年間$480です。dmarcianのPlusプランはアクティブドメイン8件が上限のため、10ドメインには年間$5,988のEnterpriseプランが必要です。
各プラットフォームの強み
どちらが適切かは、何を必要とするかによって決まります。
DMARCeyeが優れている点
✓ ドメイン単位の料金:1ドメインあたり月額$4で、規模が拡大してもプランの乗り換えは発生しません
✓ 本当に使える無料監視:月5,000通、30日分の履歴、AIアナライザー付き
✓ ScaleプランのMCPサーバー:ChatGPTやClaudeから自社のデータを照会できます
✓ ScaleプランのAPIとユーザー数無制限:$4/ドメインの料金に含まれます
✓ 代理店向けの設計:クライアントごとのログインとホワイトレーベル対応
dmarcianが優れている点
✓ DMARCの草分けとしての実績:草創期からあるDMARCプラットフォームの1つで、充実した教育ライブラリを備えています
✓ インテリジェントなサブドメイン管理:サブドメインのリスクスコアリングと自動的なポリシー継承に対応しています
✓ 人による導入支援:専任サポートに裏付けられたガイド付きの手法で展開を進めます
✓ Alert Central:Webhook配信に対応したカスタマイズ可能なリアルタイムアラート
✓ 確立されたパートナーネットワーク:複数クライアントを扱うMSP業務向けに設計されたClient Groups
結論
どちらのツールも優れていますが、想定しているチームが異なります。
DMARCeyeが向いているケース
初めてDMARCを設定する場合に適しています。また、ドメイン単位の料金、企業ドメインで使える無料プラン、修正すべき点についての個別ガイダンス、Enterprise契約なしで使えるAIとMCPアクセスを求める中小企業や代理店にも向いています。
dmarcianが向いているケース
草創期からあるDMARCプラットフォームならではの教育重視のアプローチを評価する場合に適しています。また、人による導入支援と確立されたリセラーネットワークを求めており、ドメイン数と送信通数がプラン階層の上限に収まる場合にも向いています。
よくある質問
DMARC監視の費用はどのくらいですか?
無料からエンタープライズ向けの料金まで幅があります。多くのプラットフォームは無料プランかトライアルを提供しており、エントリークラスの有料プランは通常、1ドメインあたり数ドルから月額数十ドル程度です。総額を最も左右するのは料金モデルです。ドメイン単位か、ドメイン数に上限のあるプランか、通数ベースかによって、ドメインを追加したときのコストの増え方が決まります。モデルごとの違いは、上の料金比較をご覧ください。
この比較はどの程度新しい情報ですか?
各比較は、公開時点で競合他社の実際の料金ページと機能ページに照らして確認しています。ベンダーはプラン構成を頻繁に変更するため、古いデータに頼らず、その都度確認し直しています。
DMARCは初めてです。何から始めればよいですか?
初めてDMARCを設定する場合、乗り換え元のツールは必要ありません。DMARCeyeを無料で開始してDNSレコードを1件向ければ、プラットフォームが p=none での監視から p=reject の適用へ、メールにとって安全なペースで案内します。
代理店やMSPにはDMARCeyeとdmarcianのどちらが適していますか?
どちらのプラットフォームも多数のクライアントドメインの管理に対応しています。dmarcianのパートナープログラムでは、Client GroupsによってMSPのアカウント内でクライアントドメインを整理し、スケジュール配信のレポートでクライアントに状況を伝えます。クライアント自身のログインは提供されません。DMARCeyeは、ホワイトレーベルのブランドの下でクライアントごとに個別のログインを用意し、ドメイン単位で課金するため、代理店のコストは管理下にあるクライアントドメインの数に正確に連動します。教育コンテンツの充実したパートナーエコシステムを求めるなら、長年の実績があるdmarcianのプログラムが適しており、クライアント別のアクセスとドメイン単位の料金を最も重視するならDMARCeyeが適しています。
マネージドのBIMIやSPFフラット化が必要なのはどのような場合ですか?
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)は、GmailやYahooなどの受信トレイでメールの横に自社ロゴを表示する仕組みです。消費者向けブランドにとって最も重要で、DMARCポリシーが適用段階に達して初めて有効になるため、開始時の必須要件ではなく後の段階のマイルストーンです。SPFフラット化は技術的な制限に対処します。SPFでは1回の検証で許可されるDNSルックアップが10回までのため、多くのプラットフォームから送信する組織はこの上限を超えることがあります。どちらのプラットフォームもこれらをホスト型では提供していません。両社とも無料のBIMIチェッカーとSPFチェッカーを提供しており、ホスト型の対応はDMARCeyeのロードマップに掲載されています。いずれの場合も、まずポリシーの適用まで進め、必要になった時点で追加できます。
dmarcianのEnterprise限定機能はどれですか?
dmarcianのBasicプラン(年払いで月額$19.99)は、2ドメイン、月100,000通、1ユーザーが対象で、履歴は3か月分です。Plusプラン(月額$199)では8ドメイン、月100万通、3ユーザーに拡大し、フォレンジックレポートの処理が加わります。APIアクセス、SAMLシングルサインオン、ドメインの自動検出、ユーザー数無制限、履歴無制限は、月額$499のEnterpriseプランに含まれます。DMARCeyeでは、$4/ドメインのScaleプランにAPIアクセスとユーザー数無制限が含まれます。
dmarcianの無料プランはビジネス用途に十分ですか?
dmarcianの無料のPersonalプランは、家族写真や趣味のプロジェクトを載せるような非商用ドメイン向けと明記されています。対象は2ドメインで、月1,250通と1か月分の履歴が含まれます。企業ドメインには、少なくとも月額$19.99のBasicプランが必要です。DMARCeyeの無料プランは企業ドメインを月5,000通と30日分の履歴つきで利用できるため、費用をかける前に実際のメールトラフィックで評価できます。